KIZASHI

ガジェット好きのITコンサルタントの気まぐれブログ。
ノートパソコンはLet's note、スマホはXperiaとiPhone、Windows Phoneが好き。音楽好きでイヤホン、ヘッドホンなどの音響機器も大好き。何気にアナログな雑貨、バッグ、ステーショナリーも大好きです。特に本革レザー大好き。ダニエル&ボブや土屋鞄などもお気に入り。

イヤホン

Ultimate Ears UE18+Pro カスタムIEMのレビュー

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踏み入れてはいけないところに踏み入れてしまったかもしれない。3月に入ってから注文していたUltimate EarsのカスタムIEM UE18+Proが手元に届いてしまった。自分にとっては初のカスタムIEMで期待と不安の混じる中での到着となった。 

UE18+Proのユニバーサルタイプのモデルは持っているので、どんな音なのかというのは理解して上で購入しているが、フィット感が悪く、リフィットになるリスクがあるとカスタムIEM使用者のレビューを見ていたので心配でたまらなかった。

手にしたUE18+Proを恐る恐る少しねじりながら耳に入れてみると、意外と簡単にぴったりと入った。この外部音の遮断感はユニバーサルタイプのイヤホンでは到達できない感じだ。これがカスタムIEMの自分の耳にぴったり合う感じかと驚かされた。インプレッションの取る時の不快感のようなものは全く感じさせないし、痛みや不快な圧迫感も一切ない。これを一度知ってしまったらユニバーサルタイプでは本気で音楽を聴けなくなるかもしれないと思った。

今回、カスタムIEMを作るにあたり、インプレッションは何も噛まずに口を閉じて行った。当初はバイトブロックを噛んで行おうと考えていたが、インプレッションを取る担当者と会話していく中で口を閉じて取ることを勧められ、それを信じて行ったが正解だった。

気になる音質だが、UE18+Proのユニバーサルタイプと全然違う。一段階、いや、二段階ぐらい音が良くなっている。ユニバーサルタイプよりもカスタムIEMのUE18+Proの方が音の抜けが良くなり、音場が広く、音のクリアさに驚かされた。そして、これは意外だったが低音が若干抑えられ、全体的にバランスの取れた音になっている。カスタムIEMとして作ったモデルをユニバーサルタイプに変更し、イヤーピースで聴けるようにしても、人ぞれぞれの耳の形に合った状態で音質がチューニングされているカスタムIEMと同じな音にならないことを実感させられた。

カスタムIEMの満足度は高いと聞いていたので、イヤホンスパイラルを終わらせてくれるかと思ったが、それは新しいステージの幕開けなのかもしれない。JH AUDIOのLaylaやRoxanneをカスタムIEMで聴いてみたいという欲求が生まれてしまった。

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★





Fischer Ampsのイヤホン、FRENZYを聴く

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変わり種のイヤホンを聴きたくなり、ドイツのオーディオメーカーFisher Ampsのイヤホンを購入してみた。こういうものはフラッグシップモデルに限るので、RHAPSODYシリーズのSYMPHONIEとFRENZYで悩み、熱狂という意味を持つFRENZYを購入することにした。

Fisher Ampsというメーカーは日本では知名度が低いが、ドイツ製(Made in Germany)というこだわりのイヤホンを作っている。

Fisher Ampsのイヤホンの特徴は、カスタムIEMのような形状のデザインにある。Ultimate EarsのカスタムIEMのようで写真で見ると大きそうだが、実際はコンパクトで驚かされる。装着感も抜群でSHUREのイヤホン以上に外部の音の遮断性も高い。

FRENZYは3wayの4BAドライバーを搭載したイヤホンとなっている。熱狂というネーミングから刺激的な音作りなのではと想像が膨らむが、実際にその音を聴いてみると刺さりのない柔らかい音なので驚かされる。BAらしく透明感のある音で、独特の音像を作り出している。特にボーカルは前面に出てきて、楽器がその横や後ろで鳴っているのが良くわかる定位を作り出している。

ケーブルはカスタムIEM用の2pinのコネクタに対応しているので、ケーブル次第ではバランス接続なども可能だ。 

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★


Fischer Amps FRENZY<フレンジー> Black 高音質カナル型イヤホン(イヤフォン)【送料無料】



ソングバードインイヤーモニターHIFIMAN RE600 V2のレビュー

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HIFIMAN(ハイファイマン)のユニバーサルイヤホンのフラッグシップモデルRE600 V2を購入したのでレビューしてみる。

これまで自分自身はHIFIMANというブランドには全く馴染みがなかった。平面駆動型ドライバーを搭載した高級ヘッドホンやDAPで根強いファンを持っている中国のメーカーらしい。

色々なイヤホンのレビューを読んでいるとたまにHIFIMANのイヤホンが比較対象として出てくる。だいたいそういう時はゼンハイザーの名機IE800と比べられている。それほどのイヤホンが3万円以下で購入できるのならと思い、早速、イーイヤホンで手に入れてみた。

HIFIMAN RE600 V2は、ケーブルが交換できず、標準ケーブルが3.5mmの4極バランスケーブルになっている。ソニーのグランド分離ケーブルなどと同じタイプのもので、通常の3.5mm3極プラグへの変換ケーブルも付属している。

NW-WM1ZもZX-2と同様に3.5mmコネクタはグランド分離接続に対応しているので早速試してみた。(RE600は50時間エイジング済み)

HIFIMAN RE600 V2は、8.5mmのダイナミック型ドライバーを搭載したイヤホンだが、その澄んだ音に驚かされた。ソングバードインイヤーモニターと謳われるだけあって、音はクリアでIE800と同等か、それ以上に澄んだ音色を奏でてくれる。

特に高音域から中音域にかけては美しく、解像度もバランスド・アーマチュア・ドライバーを搭載したイヤホンかと錯覚するぐらい鋭く、音の柔らかさは全くない。その高音域と中音域に埋もれることなく、低音もダイナミック型らしく上質な音を聴かせてくれる。ダイナミック型イヤホンというと、どうしてもその売りである低音を強調したものが多いが、RE600 V2は全く低音を主張せず、モニターライクに仕上げている。IE800から音の柔らかさと低音の強さを取ったのがRE600と言うとわかりやすいかもしれない。別の言い方をすると、AKG的な音作りに近いように感じている。

J-POP、ロック、EDM、HIP HOP、JAZZあたりを好んで聴くが、どのジャンルも卒なくこなす。モニターライクでフラットなのにつまらなくない不思議な魅力のあるイヤホン、それがHIFIMAN RE600 V2だ。

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★





JH Audio Layla IIのレビュー

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イヤホンスパイラルに陥ったら終着点を求めて手にしなければならないイヤホン、JH Audio Layla IIを手に入れてみたのでレビューしたいと思う。

JH Audioは、Van Halenの元サウンドエンジニア であり、Ultimate Earsの創業者であるJerry Harvey氏によって設立されたIEM専業メーカー。Jerry Harvey氏は、複数のバランスド・アーマチュア・ドライバーを組み合わせてイヤホンを作った人でイヤホンの神様みたいな存在に例えられたりする。

そのJerry Harvery氏のJH Audioが作ったフラッグシップモデルがTHE SIRENシリーズのLayla IIとなっている。Jerry Harvey氏が言うには、カスタムIEMのLaylaと全く同じドライバーやネットワークを搭載しており、カスタムIEMのLaylaとLayla IIの違いは、チタン製のフルメタルボディとステンレス音道管の長さだという。カーボンボディからチタン削り出しのチタンボディに変更したのは品質の向上と安定性のため、ステンレス音道管を短くしたのは装着感の向上のためだという。チタンボディの重厚感、カーボン製のフェイスプレートとデザインも悪くない。

JH Audio Layla IIの装着感だが、12BAユニットを搭載しているだけあってイヤホンとしては大きい部類に入る。だが、音道管が長く伸びているため、耳へのフィット感はカスタムIEMのようであり、とても満足度が高い。個人的には大きさは全然違うがSHUREのイヤホンのようにしっくりきている。

新たに採用されたMOON AUDIO製の標準ケーブルにはVariable Bass機能が備わっており、低音の強さを調整できる ようになっている。Jerry Harveyの好みが反映されていてデフォルトでは低音Maxとなっている。

そして気になる音質だが、JH Audio Layla IIの音は、濃厚だが、クリアで解像度の高いモニターライクなサウンドを聴かせてくれる。濃厚でクリア?解像度が高い?相反するような言葉を並べてしまったが、本当に聴くとそう感じさせてくれる。音の傾向としては、SHURE SE846のようなクールな感じでWestone W60のようなウォームな感じではない。SHURE SE846の上位モデルがあるとすればこんな音なんだろうなというのがJH Audio Layla IIの音のように感じる。

JH Audio Layla IIの音を聴いた後だと、Ultimate Ears UE18+Proの音ですら線が細いように感じてしまうから不思議だ。Campfire Audio Andromedaなどはただただ高音がキラキラしているだけに感じてしまい、リスニング向けの作られた音だなと思ってしまう。Campfire Audio VEGAは低音も高音も籠りがあるように聴こえてしまう。JH Audio Layla IIの音は頑固おやじが作ったモニターライクなサウンドなので面白さは全くないが、聴いていて気持ち良いと感じるから不思議だ。色付けは皆無と言っていいだろう。

Variable Bass機能についても言及すると、デフォルトの低音Maxにすると、まるでライブ会場の最前列で音楽を聴いているような感覚にさせてくれる。ただ低音をブーストしただけでなく、低音の締まりを残したまま重低音を聴かせてくれるところが、このテクノロジーの凄いところだろう。

JH Audio Layla IIの音を知ってしまったら、12個のバランスド・アーマチュア・ドライバーが織り成す音の旋律を聴いてしまったら、もう他のイヤホンには戻れない。このイヤホンの音を聴いてしまうと何か他のイヤホンの良いと感じていた点がすべてが否定されてしまうような気さえする。すべてのイヤホンの上位互換がJH Audio Layla IIのため、音楽のジャンルでイヤホンを選ぶという気持ちが起きなくなってしまった。どんなときもJH Audio Layla IIがあれば満足なのだから仕方ない。

JH Audio Layla IIを超えるイヤホンは現れるのか、それを確かめるためにイヤホンスパイラルは続いていくのだろう。

高音域 ★★★★★
中音域 ★★★★★
低音域 ★★★★★
解像度 ★★★★ 


アユート Astell&Kern IEM-JH Audio THE SIREN SERIES-LaylaII LAYLAII-TITAN



ゼンハイザーIE800を聴く(高級ダイナミックイヤホン3機種を聴き比べる)

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今更ながらSENNHEISER IE800のレビューをしてみる。ついで、他の高級ダイナミック型イヤホンとも比較してみようと思う。

SENNHEISERのイヤホンはIE8を最後にずっと購入を躊躇っていた。それはIE8がダメという訳ではなく当時のダイナミック型ドライバーの限界というか、音のクリアさという点でBA型イヤホンに遠く及ばないと感じてしまったからだ。SHURE SE535Ltd、SE846と歩き渡り、IE800はずっと避けてきた。

どうして今、IE800かというと、beyerdynamic T8iEでダイナミック型ドライバーの進化を感じたからだ。発売から5年が経ち、今もなお人気のあるIE800とはどんな音なのか興味があり、購入してしまった。

Campfire Audio VEGAを購入したことで、なんとなく自分の中でダイナミック型ドライバーのひとつの頂点を極めたような気になっていた。しかし、イヤホンスパイラルというものは怖い。最高のものを本当に最高なものだと確かめるためにそれよりも安いイヤホンにも手を出してしまう。

SENNHEISER IE800の音を聴いて本当に驚いた。ダイナミック型らしく沈み込むような低音があり、それに負けないクリアな中音域と高音域を聴かせてくれる。低音の膨らみはソニーの最新イヤホンXBA-N3に通じるものがある。

音のクリアさという点ではダイナミック型イヤホンの中では断トツではないだろうか。それでいて高音域から低音域までバランスが良い。軽くて着け心地良いのもIE800の魅力だろう。

音の解像度
IE800 > T8iE > VEGA

高音域
T8iE >= IE800 > VEGA

中音域
VEGA > IE800 > T8iE

低音域
VEGA > T8iE > IE800

Campfire Audio VEGA

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★★★
解像度 ★★★

キャンプファイヤーオーディオ ダイナミック密閉型カナルイヤホンCampfire Audio VEGA VEGA

beyerdynamic T8iE

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★ 


Astell&Kern テスラドライバー搭載イヤホン AK T8iE ブラック AK-T8IE-BLK

SENNHEISER IE800

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★

ゼンハイザー カナル型イヤホン IE800【国内正規品】

あとがき

残念がらソニーのMDR-EX1000は比較対象としなかった。ここに挙げた3機種と比べてしまうとワンランク以上レベルが下がってしまう。価格を考えれば仕方ないことだが、ソニーにも10万オーバーのダイナミック型イヤホンを作って欲しい。



SONY XBA-N3とAKG N40を聴き比べる(比較編)

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今回はハイブリッド型イヤホンの代表格、ソニーのXBA-N3とAKGのN40の聴き比べをしてみる。どちらもハイブリット型イヤホンと呼ばれるダイナミック型ドライバーとバランスド・アーマチュア型ドライバーを一基ずつ搭載したものになる。

ダイナミック型とBA型を一早く組み合わせて搭載したイヤホンと云えば、AKG K3003を思い浮かべる人が多いだろう。AKGがハイブリッド型イヤホンの先駆者的な存在なのは間違いない。

ソニーはというと、どちらかというと、長年、ダイナミック型ドライバーにこだわってきた。しかし、ダイナミック型イヤホンのフラッグシップモデルのMDR-EX1000を最後に、ここ5年ぐらいは時流を読み、バランスド・アーマチュア・ドライバーを自社開発し、BA型イヤホンやハイブリッド型イヤホンの開発に注力している。

その両社が3万〜5万円台という頑張れば手が届く高級イヤホンカテゴリに投入したのが、AKG N40とSONY XBA-N3になる。

AKG N40は、低音域用に8mmのダイナミック型ドライバーと中高音域用にバランスド・アーマチュア・ドライバーを搭載している。また、2基の異なるドライバーを搭載しながらK3003と同様にネットワークレスという設計になっている。音質を好みで選べる3種類のメカニカル・チューニング・フィルターを搭載しているのもAKG N40の魅力だろう。REFERENCE、HIGH BOOST、BASS BOOSTの3種類から選べるようになっている。

ソニーXBA-N3は、LCP振動版採用の9mmのダイナミック型ドライバーと新開発というソニー自社開発の日本製バランスド・アーマチュア型ドライバーを搭載している。バランスド・アーマチュア型ドライバーというと、KNOWLESやSONION等の汎用品が使われ、差別化しにくい部分だが、ソニーらしさを出している。

SONY XBA-N3のレビュー


ソニーのBA型ドライバーを使ったイヤホンで音が良いと思ったものは正直なかった。XBA-Z5ではソニーはもうオーディオでもダメかもしれないと感じたほどだ。しかし、時の流れというのは、嫌な思い出を薄れさせてくれる。XBA-N3の口コミやレビューを読んでいく中で、欲しいという欲求が膨らみ、自分の中で長らく葛藤があった。

SONY XBA-N3で初めて音楽を聴いて驚いた。エージングなしの状態でも期待以上に低音から高音までクリアに美しく出ている。音のバランスはフラットだが、重低音も9mmのダイナミック型ドライバーとは思えないほどずっしりと聴かせてくれる。ダイナミック型ドライバー搭載のイヤホンに良くある音の籠りは全くない。

3万円のイヤホンでここまでの音を聴かせてくれたのはXBA-N3が初めてだ。10万オーバーのイヤホンと比べても遜色ない音作りになっている。

高音域は刺さりのない絶妙なキラキラ感があり、中音域もボーカルがしっかりと前に出てきている。そこにダイナミック型ドライバーだからこそ成せる重低音が加わる。リスニングに最適なベストバランスはこれなのかもしれないと感じた。

まだエージングなしで5時間程度しか聴いていないが、SONY XBA-N3は今年のベストイヤホンに早くもなりそうだ。

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★


ソニー SONY イヤホン ハイレゾ対応 カナル型 ケーブル着脱式 XBA-N3

AKG N40のレビュー

アコースティックなサウンドが似合う音作りだが、どのフィルターに付け替えても自分には音がしっくりこなかった。ノズルと本体の間の距離が短いのでフィット感がなく、音が逃げやすいというのもあるかもしれない。(イヤーピースをいろいろなものに変えてみたが変化がなかった)

何か褒めるところを探そうとしたければ本当にこれと言って見つからない。個人的には2016年に購入したワーストイヤホンとなっている。

REFERENCE
高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★

HIGH BOOST
高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★

BASS BOOST
高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★ 


AKG N40 カナル型イヤホン ハイレゾ対応 2WAY(ダイナミック/BA)ハイブリッド型 ケーブル着脱式 ブラッククローム N40SIL【国内正規品】

<あとがき>

ソニーの自社開発バランスド・アーマチュア型ドライバーの品質向上に驚いた。これまでのソニーのBAユニットは音の繊細さや正確さでKNOWLESやSONIONに遅れを取っていたが、XBA-N3の音を聴く限り、対等になれたように感じる。この進化したBAユニットを使って6BA以上のイヤホンをソニーが作ったら面白いような気がする。数ではないというのはわかっているが、ソニーの6BAや8BAのイヤホンを聴いてみたい。



Campfire Audio Andromedaのレビュー

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今回はCampfire AudioのAndromedaのレビューをしたいと思う。今、人気が高く、すぐに手に入れられないイヤホンのひとつだと思う。ハンドメイドの米国製のため制作数が少ないというのも理由だろう。

Andromeraは100人が視聴をしたら100人が良い音だとすぐに感じるような音作りに感じる。いつも聴いてるはずの音楽なのだが、煌びやかな高音域と中音域に程よい低音域が交わる絶妙なバランスに、思わず音楽を聴きながらニヤケてしまう。

UE18+Proと聴き比べて感じたことだが、Andromedaはアルマイト加工のアルミニウム筐体のため音に響きがある。それに対してUE18+Proは樹脂の筐体のため響きが少ない。この点が音のクリアさに違いとして表れている。Andromedaも十分な解像度なのだが、UE18+Proと聴き比べると若干だが音が濁っている。(このレベルの違いは真剣に聴き比べないとわからない)

Andromedaを手にしてしまうと、大抵のイヤホンの音はつまらない音に感じてしまうようになるかもしれない。それぐらい不思議な魅力のある音作りになっている。

Campfire AudioのフラッグシップモデルはVEGAとAndromedaになるが、VEGAの音作りは難解な部分があるのでどちらを購入するか迷った時はAndromedaを選べば良いと思う。

長所でもあり、欠点でもある点として、AndromedaはSHURE SE846以上に感度が良いので音量は取りやすいが、その反面、ノイズ対策が不十分なDAPでは感度が良いのでノイズを拾いやすい。例えば、AR-M2ではノイズだらけで聴くに堪えない。(オプションの抵抗入りケーブルが必須)ノイズの少ないNW-WM1ZやZX2などのDAPが必須になる。

高音域 ★★★ 
中音域 ★★★ 
低音域 ★★★★ 
解像度 ★★★

Campfire Audio ANDROMEDA CAM-4808



Ultimate Ears UE18+Pro Universal Fitのレビュー

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Ultimate EarsのフラッグシップモデルUE18Proが7年ぶりモデルチェンジし、UE18+Proとして登場したので早速購入してみた。

Ultimate Earsによると、UE18Proというネーミングには「UE11Pro+UE7Pro」という意味があるらしい。そこに今回、UE Reference Remasteredで開発された2基のTrue Tone Driversが組み合わされ、UE18+Proとネーミングされたらしい。当初はUE18Pro Remasteredというネーミングも検討されたようだが、UE Reference Remasteredと混乱するという懸念もあり、UE18+Proとなったようだ。

UE18+Proの音を聴いてすぐに感じたことは、UE Reference Remasteredの音作りに強く影響を受けていることだ。UE18Proの特徴である低音域のエネルギッシュさはそのままに高音域と中音域にはUE Reference Remasteredの音のクリアさが組み合わされている。それでいて6BAドライバーということがあり、UE Reference Remasteredで感じた音の細さは全く感じない。

ひと昔前のモニターライクの音作りというと、高音域から低音域までフラットと言いながら低音域は弱いのが普通だった。現代的なモニターライクの音作りというのは、UE18+Proのような低音域もきちんと出ていてそれでいて高音域と中音域もしっかり出ているものに変わりつつあるのではないかと感じている。

UE18+Proは音の解像度が高く、クリアな音に感じるのだが、不思議と刺さるようなキツい音は出さない。音が柔らかい、優しいと感じるのだが、Campfire AudioのVEGAのように音がこもってるようには聞こえない。この音に慣れてしまうとSHURE SE846やCampfire Audio Andromedaの音は刺激的に聴こえてしまう。

音の定位もUE18+Proは優れている。普段聴いていた音楽に音の広がりや奥行きが生まれ驚かされる。

UE18+Proを購入するにあたって気をつけないといけないことがある。ノイズ対策として抵抗が増えているのでボリュームが取りにくい。ボリュームだけで云うとCampfire AudioのVEGAと同等だ。しかし、VEGAのように鳴らしにくい、アンプを選ぶということはないが、ポータブルDAPは必須だろう。(UE18+ProをiPhone直挿しで使う人はいないと思うが)

UE18+Proは間違いなく自分にとってのNo.1のイヤホンなのでイヤホンスパイラルがどこに向かえばいいのかわからなくなった。次は待望のbeyerdynamicのXelento Remoteというのは決まっているのだが。

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★★
解像度 ★★★





Ultimate Ears UE Reference Remasteredのユニバーサルイヤホンのレビュー

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Ultimate Ears(アルティメット・イヤーズ)とCapital Studio(キャピタル・スタジオ)のエンジニアが一緒になって作ったUE Reference RemasteredのUniversal Fitを購入したのでレビューしてみる。

スタジオモニターを意識して作られたイヤホンだけあって原音に忠実であることを第一に音作りがされている。モニターヘッドホンなどと同じように低音は控えめで全域がフラットな音になっている。そしてクリアな「澄んだ青空のような音」は不思議な魅力がある。

AndromedaやVEGAのような刺激的な音とは違い普通な音なのだが、ずっと聴いていたくなるように感じにさせてくれるところが凄い。

新開発のTrue Tone Driversを搭載した3Wayの3BAというのもあり、最近の10万円オーバーのイヤホンの濃密な音とは異なり、音が細く感じられるのでこの部分が好みの分かれるところだと思う。

他のイヤホンでは感じたことのない音なのは間違いない。

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★





ダイナミック型イヤホンの名機MDR-EX1000のレビュー

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ソニーの大口径16mmダイナミック型ドライバーを搭載したMDR-EX1000を今更ながらレビューしてみる。

ソニーのMDR-EX1000は、ゼンハイザーのIE800と並んで長らくダイナミック型イヤホンの代名詞となっていた。最近ではCampfire AudioのLyra、VEGAやAKとベイヤーダイナミックがコラボレーションしたT8iE MkIIなど、新しいイヤホンが登場し、ダイナミック型イヤホンの人気は高まっている。

MDR-EX1000はモニターライクの音作りで高音域から低音域までバランスがいい。ただ、やはり古いこともあり、解像度や音のクリアさは最近のダイナミック型イヤホンには及ばない。

エネルギッシュな音の躍動感など、BA型にない魅力があるが、MDR-EX1000はやはり音のクリアさの部分で古さを感じてしまう。ソニーの新しいダイナミック型イヤホンのフラッグシップモデルの登場が待ち遠しい。

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★☆


SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー MDR-EX1000



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