ヘッドホン、イヤホンのスパイラルに陥って池から抜け出せずにいる中で、やっと、ヘッドホンのジャンルでひとつの到達点と呼べるものを見つけた。

イヤホンやヘッドホンの音の好みは千差万別なので、あくまでも自分にとっての最高のヘッドホンはと聞かれたらベイヤーダイナミックのT5p 2nd generationを迷わず選ぶ。

何故、このT5p 2nd generationなのかというと、一言で言ってしまえば音の作りが好みということ。高音域から低音域までバランス良く鳴っていて、音の解像度やクリアさがあるにも関わらず、鋭すぎないということ。 

ベイヤーダイナミックのヘッドホンというと、T1 2nd generationがフラッグシップモデルで、これも本当に素晴らしい音を奏でてくれる。しかし、自分にはセミオープンヘッドホンが作り出す解放感というものに違和感があるので、密閉型のT5p 2nd generationの方がしっくり来る。どちらも音の傾向は同じなので好みの問題で優劣は付けられない。

ベイヤーダイナミックのヘッドホンのほとんどはドイツ国内の工場で生産されている。デザインはどちらかというと無骨で高級感というものは感じられない。最低限の装飾に、最高級のヘッドホンドライバーを載せる、そういうところも自分には好感が持てる。

装着感は快適で文句のつけようがない。ULTRASONEのEditonシリーズやPerformanceシリーズのように洗濯ばさみではさまれたような感じは全くない。それでいてしっかりと装着後は安定している。長時間の使用でも不快に感じることはないだろう。

beyerdynamic T5p 2nd generationは自分にとって音の良し悪しを判断するためのベンチマーク的なヘッドホンになった。音の傾向に癖がなく、オールジャンルの音楽を聴ける最高のヘッドホンだからだ。

高音域 ★★★★★
中音域 ★★★★★
低音域 ★★★★★
解像度 ★★★


ベイヤー ダイナミック密閉型ヘッドホン(シルバー)beyerdynamic T5P 2ND GENERATION