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KDDIとHTCは日本市場に特化した協業モデルとしてHTC J ISW13HTを発表した。両社は2月の協業することを発表しており、その第1弾モデルとなる。発売は5月下旬以降の予定。

HTC J ISW13HTは日本市場に特化した協業モデルということもあり、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信に対応し、WiMAXとCDMA 2000の2つの通信方式に対応したモデルとなっている。Androidのバージョンは4.0で提供される。

HTCのグローバルモデルHTC One Sをベースに開発されているが、日本向けの機能拡張が行われ、ボディデザインもKDDIの要求に沿った日本を意識したものとなっている。色はレッド、ブラック、ホワイトの3色がラインナップされる。

CPUはクアルコムのSnapdragon S4 デュアルコア1.5GHz(MSM8660A)を搭載し、ストレスフリーな操作フィーリングを実現している。

ディスプレイは有機EL(AMO LED)960×540ドットを搭載しているので鮮やかで美しい映像が楽しめる。

カメラは約800万画素のF2.0という大口径レンズで美しい写真が残せる。

音楽ではBeats Audio(HTCが子会社化)のテクノロジーを採用することで高音質を実現している。特筆すべきは1万円以上する高音質なBeats Audioのイヤホンを標準で付属していることだ。

バッテリーは1,810mAhの着脱可能なものを搭載している。十分なバッテリー容量になっているが、やはり自分で交換できるという安心感は大きい。iPhone 4SやXperia acro HDの欠点はバッテリーが交換できないところだろう。

HTCのAndroidスマートフォンのもうひとつの魅力はSenseと呼ぶ独自のユーザーインターフェイスを搭載していることだ。根強い人気を持つUIだが、HTC Sense 4.0になり、UIの透明感が増して万人受けするものに変更されている。また、このHTC Sense 4.0からOSのアップデートも考慮し、あまりAndroidに手を加えないように開発方法も変更されている。

ほぼ全部入りのAndroidスマートフォンとなっているが、海外モデルをベースにしていることもあり、WIN HIGHSPEEDには対応していない。iPhone 4Sも対応していないが、ソフトバンクモバイルのiPhone 4Sよりも速度が出るという評価もあるのであまり気になることはないだろう。その他、防水にも対応していない。防水対応にして熱がこもって機能がダウンするスマートフォンもあるので機能とのトレードオフを考えると仕方ないと思う。

正直、これほど魅力的な端末をHTCが出してくるとは思わなかった。auのWiMAX対応スマートフォンはテザリングも可能となっていて人気があるが、なかなか全部入りの機種が出てこなかった。HTC J ISW13HTの登場でau人気が更に高まるだろう。

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