無題

シグマはDP1シリーズ、DP2シリーズの新モデルとなるDP1 Merrill、DP2 Merrillを発表した。

SIGMA SD1に搭載された4,600万画素(4,800×3,200×3層)のFoveon X3ダイレクトイメージセンサー(23.5mm×15.7mm)の製造プロセスを見直すなどして改良した新世代のものを搭載している。SIGMA SD1では製造プロセスの問題で製造コストが大幅に増えてしまったが、Merrill世代の新センサーでは性能はそのままにコストの問題をクリアすることに成功した。
 
この新世代のモデルにはMerrillと名付けられており、その名の由来はデバイスの特許を持つエンジニアであり、写真家である故Dick Merrillにちなんだものだ。 

Foveon X3ダイレクトイメージセンサーは3層構造を採用し、3層で1画素の写真を写すことで偽色のないクリアで原色に忠実な画像を作り上げることに成功した。このセンサーの魅力は、DP1やDP2で良く知っているが、まさにその場の空気感まで写してくれる。

今までのDP1シリーズ、DP2シリーズは写りは良かったが、デジタルカメラとして見ると様々な問題点を抱えていた。液晶モニターの品質の悪さ、操作時の応答速度、RAW+JPEG撮影の未対応など。それらを改善するために3型の約92万画素の液晶モニターを搭載し、画像処理エンジンはデュアルTRUE IIへと進化し、RAW+JPEG撮影にも対応した。

DP1 Merrillは35mm換算で28mm相当のF2.8、DP2 Merrillは35mm換算で45mm相当のF2.8となっている。今までDP1シリーズはF4だったのでレンズが明るくなったことは素直に嬉しい。DP2シリーズは41mm相当から45mm相当へと標準レンズに近い画角となった。

Foveon X3ダイレクトイメージセンサーは暗いところに弱いという欠点もあり、Merrill世代の新センサーでどれだけ改善されているか楽しみだ。まだ、発売日や価格は明らかになっていないが、今から発売が待ち遠しい。