少し前になるが、KDDIからauブランドのスマートフォンについて10日1日からデータ通信料に応じてパケット通信の規制を行うという発表が行われた。

これは当日を含まない直近3日間で下り300万パケットを超過するとパケット通信の速度制限を行うというもの。

確かに今年になり、Androidスマートフォンの出荷台数が増え、携帯電話のようにスマートフォンをパケット規制するのは理にかなっている。しかし、深読みするとiPhone 5の発売に備えての措置のようにも思える。

2011年10月に発売されるiPhone 5はW-CDMA、GSMだけでなくCDMA 2000にも対応する端末になるという。これによって米国ではすべての携帯電話キャリアからiPhone 5が発売されるのではと噂されている。

様々な周波数、通信規格に対応したことでKDDIがiPhone 5を発売することも非現実的ではなくなってきた。実際にhtc EVOがほとんど海外モデルのままau通信網で利用できるようになっている。それを考えるとiPhone 5の発売はほぼ確実ではないだろうか。

iPhone 4にはiOSの機能としてパーソナルホットスポットと呼ばれるテザリング機能があるが、残念ながら日本のソフトバンクiPhone 4では機能制限がかかっていて使えない。iPhone 5でも搭載されるこのパーソナルホットスポットの使用を見越してKDDIはパケット規制を実施することにしたのではないかと思う。

日本ではソフトバンクのSIMロック済みのiPhone 5、auのSIMフリーのiPhone 5が発売されるようになるのではと予想している。どちらもSIMロックの有無を除けば同じ端末になるのではないだろうか。iPhoneという独自の武器を失ったソフトバンクがどんな次の手を打ってくるか気になるところだ。