複数のデータ通信を必要とするデジタルガジェットを持っている場合、データ通信コストの抑制が課題になる。そのひとつの解決策がモバイルWiFiだが、それは今だけの一過性のものになると思う。

いずれはUQコミュニケーションズのWiMAXのように基本料金があり、1台機器を追加するごとにxxx円というようにデータ通信料の低料金化が進むだろう。xxxのところは100円ぐらいを想定したい。UQコミュニケーションズの場合、今は常に1台のみデータ通信が可能という端末の排他処理を入れているが、これも今後は廃止されていくと思う。

無線通信の場合、LTEの普及がひとつの鍵を握るだろう。少ないコストで大容量の通信を可能にする技術革新と人々の周りにデータ通信を必要とするデバイスが溢れるようになる必要がある。今後、家電はデータ通信機能が標準で搭載されるようになり、クラウドのサービスを利用するのが当たり前になる。

パソコン、携帯電話、スマートフォン、テレビ、レコーダー、タブレット端末などはすでにデータ通信を必要としている。そこに照明、エアコン、冷蔵後、炊飯器、お風呂、防犯セキュリティーなど(一部、すでに実現済み)家庭にある様々なものがネットワークでつながり、どこからでもアクセスできるようになり、予約から現状の確認までができるようになる。

家庭内のものは据え置き型WiFiルータからネットワークに繋がるようになるかもしれないが、外に持ち出すようなものには無線データ通信が標準で搭載されるのが当たり前になるだろう。もしくはWiFiルータ機能が様々なモバイル端末い搭載されるようになり、例えばPC、携帯電話、iPadを持っている場合、携帯電話にWiFiルータの機能を持たせ、常にそれが稼働するようになってPCとiPadのネットワークの入り口として機能するようになるのではと思う。もちろん、携帯電話のWiFiルータ機能は携帯電話の操作に影響を与えず常に動作してPCとiPadもネットワークに繋がり続けているというイメージだ。3Gデータ通信が主流の間はここまでの進歩かもしれない。