米国WESTONE(ウェストン)のユニバーサルイヤホンのフラッグシップモデルが6BAを搭載したWESTONE W60を手に入れたのでファーストレビューをしたいと思う。低音域×2BA、中音域×2BA、高音域×2BAの3wayという構成ながら驚くほどコンパクトなボディになっている。4BAのSHURE SE846よりも一回り小さいから驚きだ。

WESTONEというと、近年は日本でも人気が出てきているが、SHUREやULTIMATE EARSと比べるとどうしても知名度が落ちてしまう。しかし、マルチBAのイヤホンをSHUREやULTIMATE EARSが作ろうとしたとき、技術や製造の面でバックアップしたのがWESTONEというのはあまり知られていない。WESTONEは老舗補聴器メーカーでもあり、BAユニットの扱いでは歴史と技術力がある。

最近、SHURE SE846の高音域に不満を感じるようになっていて、いろいろなイヤホンを手にしては手放してきた。最終的にはSE846に戻るのだが、そこでネットで口コミを見てWESTONE W60に期待してみることにした。

SHURE SE846と比較して感じた点を書いてみる。

・SE846はクールな音づくりだが、W60はウォーム(解像度が低いという意味ではなく明るいという意味)な音作り。
・SE846はひとつひとつの音があまり主張せず、まとまりがある音作りだが、W60は音場が広く、ひとつひとつの音が際立つ音作りになっている。
・SE846は濃厚な音作りだが、W60はあっさりとした音作りになっている。
・SE846は高音域が弱いが、W60は高音域もしっかりと伸びている。

そして何よりもWESTONEのイヤホンはSHUREのイヤーピースが使える。つまり、SHUREと同じようにSHURE掛けで外部音を遮断できる。

これから聴き込んでいくと評価が変わる可能性もあるが、今のところはSHURE SE846で感じていた不満点をすべてカバーしてくれていると感じる。もっと早く手に入れておくべきだった。

高音域 ★★★
中音域 ★★★
低音域 ★★★
解像度 ★★★



ウエストン バランスドアーマチュア密閉型カナルイヤホンWestone Universal W60「Signature」Wシリーズ WST-W60