Apple MacBook Air 1.6GHz Core i5/11.6/4G/128G/802.11n/BT/Thunderbolt MC969J/A
SandyBrige世代のCPUを搭載する新しいMacBook Air 11をレビューしてみたい。
自分が手に入れたのはカスタマイズモデルでCore i7 1.8GHz、4GB、256GB SSDという構成のMacBook Air 11inchだ。BootCampを使ってMac OS X LionとWindows 7 Ultimate 64bitのデュアルブートができるようにしている。
MacBook Airのデザインについては語る必要もないぐらい美しく、芸術的ともいえる出来栄えだ。美術館に展示したくなるようなプロダクトで非のつけようがない。
ハードウェアはSandyBrige世代の最新CPUであるCore i7が採用されている。これはCore i7-2677Mと呼ばれているもので2コア、1.8GHz(ターボ時は2.9GHz)、4MBキャッシュ、消費電力17Wというものだ。このCore i7-2677Mは消費電力わずか17Wの低電圧版でありながら2コアで1.8GHzから2.9GHzまでターボブーストが可能になっている。(MacBook Airで2.9GHzのターボブーストが可能かは不明)
SSDはSamsung製のAPPLE SSD SM256Cを搭載していた。これはSamsung 470シリーズというSSDと同じようなスペックだと云われている。一説によると東芝製のSSDが使用されている場合もあるという。
<CrystalDiskMark 3.0.1によるAPPLE SSD SM256Cのベンチマーク>
ただ、ひとつだけ欠点を挙げるとすると、重たい処理を流した時のファンの音がうるさい。ThinkPad X201s(Core i7モデル)は重たい処理をしていてもファンの音が気になることがなかったが、このMacBook Airはかなりブンブンとファンが回ってうるさい印象だ。5年以上前に買ったVAIO Sのファンと同じか、それ以上にうるさいかもしれない。これは一時的なもので冷却が終了すればまた静かになるが気になる点だ。
まあ、冷静に考えると、これだけ薄いボディの中でCore i7がターボブーストを使っていることを考えるとこれぐらいガンガンファンを回さないと冷やしきれないのかもしれない。このあたりはデザインとのトレードオフでもあるので仕方ないと思うし、自分もスペックを犠牲にするぐらいならファンがうるさい方がいい。
勘違いして欲しくないのは、あくまでCPUに重たい処理を流した時だけで通常使用時はファンの音が気になることはない。
<Windows エクスペリエンス インデックスの結果>
このMacBook AirのWindows エクスペリエンス インデックスの結果を見て驚いた。想像を超えるパフォーマンスだ。
ThinkPad X201s(Core i7-640LM、4GB、SSDN-256H、Windows 7 Professional 64bit)とMacBook Air 11(Core i7-2677M、4GB、SM256C、Windows 7 Ultimate 64bit)を比較すると次のような結果になる。
プロセッサ: 6.5 → 6.9
メモリ(RAM): 5.9 → 5.9
グラフィックス: 3.3 → 5.8
ゲーム用グラフィックス: 4.8 → 6.3
プラリマリハードディスク: 6.9 → 6.9
※左がThinkPad X201s、右がMacBook Air 11の結果。
※現在のインデックの上限は6.9のためプロセッサとハードディスクの厳密な比較ができていない。
これを見る限り、ThinkPad X201sの最上位モデルであってもパフォーマンスで最新型のMacBook Air 11には太刀打ちができていない。唯一、ThinkPad X201sが勝っているのは画面の大きさと解像度ぐらいだ。
この結果でThinkPad X201sは第一線から退くことになりそうだ。当面はMacBook Air 11がメインPCとして活躍しそうだ。
Apple MacBook Air SuperDrive MC684ZM/A