2010年6月29日、関東と沖縄でWiMAX/WIN対応のデータ通信カードDATA01の発売が開始された。早速、予約していたDATA01をauショップで受け取り、使用してみたのでレビューしてみる。
DATA01は日立製作所製で最大通信速度としてWiMAX利用時に下り40Mbps、上り10Mbps、WIN(CDMA2000 x1 EV-DO Rev.A)利用時に下り3.1Mbps、上り1.8Mbpsに対応するUSBタイプのデータ通信カード。
デフォルトの設定ではWiMAXを優先して使用するようになっていてWiMAXの電波状態が良くない場合にWIN回線に切り替わるようになっている。どちらの回線もIPアドレスによる認証をしているのでユーザーはネットワークの切り替えを意識せずにインターネットを利用し続けることができ、ファイルのダウンロードなどをしていてもネットワーク切り替え時に切断されることがない。KDDIの発表によるとこのスマートな回線切替を実現するために予想以上に技術的な難易度が高く実用化に時間がかかったということらしい。
WiMAXはエリア範囲にまだ問題を抱えているが、エリア内で電波状況が良ければ素晴らしい通信速度を出してくれる。これを一度体験すると3Gの通信速度では満足できなくなってしまう。
・WiMAX使用時 都内(マンション屋内)
6.495Mbps(2010年6月29日計測)
・WiMAX使用時 都内(オフィスビル27F屋内)
圏外(2010年6月30日計測)
・WIN(CDMA2000 1x EV-DO Rev.A)使用時 都内(マンション屋内)
0.557Mbps(2010年6月29日計測)
・WIN(CDMA2000 1x EV-DO Rev.A)使用時 都内(オフィスビル27F屋内)
1.023Mbps(2010年6月30日計測)
USENのスピードテストにて測定。
http://www.usen.com/speedtest/top.html
DATA01がこれまでのauのデータ通信カードと違う点は、通信速度の制限方式が変わったこと。これまでのデータ通信カードはある一定の速度で制限を行い、データ量が大きくなると速度を低下されるなどの措置を取っていた。そのため、定期的にセキュリティーソフトのアップデートをダウンロードしているだけで通信制限が入ってしまい、速度が全然出ないということがあり、実用性にも問題を抱えていた。それがこのDATA01からは基地局のキャパシティ状況で速度制限を実施する方式に改められたため、混在していない状況では速度が出るように改善されている。
WIN回線接続時に0.557Mbpsという数字が出ていて一見すると遅そうに感じるかもしれないが、自宅で無線LAN(300Mbps)を使っている場合とネットサーフィンをしていて体感速度にそれほど違いを感じなかった。またに画面表示が引っかかるような時があるが、それはドコモもイーモバイルも同じなので全然気にならなかった。
WiMAX回線接続時は文句なしに速いの一言。
また稀にDATA01をインストールし、接続しようとしてもデバイスの認識に失敗する場合がある。このような場合はメニューにある「アンインストール」の起動し、「修復」を選択するとDATA01が認識されないという問題が解決できる。ちなみにこの現象は一旦削除して再インストールでは解決できなかったので「修復」で対処する必要がある。この現象は不具合なのかわからないが、Windows 7 Proffesional 32bitの環境で発生した。64bitの環境は問題が起きなかった。
KDDIから公式に発表されていないが、ケータイアップデートでソフトウェア更新ができるようになっているのでインストールが完了したら「設定」の「高度な設定」→「ケータイアップデート」を実行することをおすすめする。
まだ使用を開始して半日程度だが、予想よりも全然使い勝手がいい。明日は終日外出で本格的に使用するので何か追記事項があればTwitterなどでつぶやきたいと思う。